蹴りたい背中

 

 

先日、綿矢りささんの「蹴りたい背中」を読みました。

 

綿矢りささんの二作目で、芥川賞受賞作ですね。

 

で、綿矢りささんの小説は、「蹴りたい背中」を含めて、「インストール」「夢を与える」「ウォーク・イン・クローゼット」と、四冊読んでますが、「蹴りたい背中」が一番インパクトが弱かったですかねえ。

 

あと、後半の展開で、女二人・男一人の三人で、ライブに行くシーンがあるんですが、「ウォーク・イン・クローゼット」でも、似たような展開があって、綿矢りささんは、話を展開する上で、ライブに行くシーンを入れるのが好きなのかなあと思ったりしました。

 

 

蹴りたい背中 (河出文庫)

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明烏 あけがらす

 

 

先日、映画「明烏  あけがらす」を観ました。

 

福田雄一監督作品ということで観てみました。

 

基本、ワン・シチュエーション・コメディーで、舞台みたいな作品でした(調べてみたら、実際に舞台でやった作品を、映画化したものみたいです)。

 

で、菅田将暉さんや吉岡里帆さんといった、今売れてる若手の役者さんたちが出てますが、やっぱり、福田雄一作品の常連でもある、ムロツヨシさんと佐藤二朗さんが一番印象に残りますね。

 

 

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ウォーク・イン・クローゼット

 

 

(ちょいネタバレあり(?)の感想です)

 

 

先日、綿矢りささんの「ウォーク・イン・クローゼット」を読みました。

 

二つ話が収録されてるんですが、「いなか、の、すとーかー」は、最終的に真っ当なオチにたどりつく、「世にも奇妙な物語」っぽい(?)話で、タイトル作の「ウォーク・イン・クローゼット」は、その時々で服装を変え、いろんな男の人とデートをし、彼氏を探してる女性が主人公の話で(去年放送された、「ゴロウデラックス」の中で紹介されてました)、読む前は、嫌な感じの女の人の話なのかなあと思いきや、意外とそうでもなく、アラサー女子の青春小説といった印象を受けました。

 

しかし、綿矢りささんは、純文学の作家から(なにをもって純文学とするのか基準はわかりませんが・・・)、エンターテイメント作家として、成長してる気がしました。

 

 

ウォーク・イン・クローゼット

ウォーク・イン・クローゼット

 

 

 

 

クリーピー 偽りの隣人

 

 

先日、映画「クリーピー  偽りの隣人」を観ました。

 

黒沢清監督作品ですね。

 

で、観た感じ、黒沢清監督的世界観のサスペンス作品でありつつも、ほかの黒沢清監督作品に比べると、娯楽性が高い気がしました。

 

しかし、香川照之さんは、芝居が上手ですね。

 

 

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下北サンデーズ

 

 

先日、石田衣良さんの「下北サンデーズ」を読みました。

 

以前に、ドラマ化もされてる作品ですね(ドラマ版は未見ですが、、脚本が河原雅彦さん、演出が堤幸彦さんだったことを記憶してます。あと、藤井フミヤさんの主題歌が、大瀧詠一さんぽい曲だったことも記憶してます(記憶が曖昧だったので、あらためて調べましたが・・・)。

 

読みやすかったですね。

 

読みやすかったですけど、辛口なことを言うと、作家志望の素人の人が書いた小説みたいなでした。

 

なので、石田衣良さんは、やっぱり「池袋ウエストゲートパーク」が1番良いんじゃないかなと思ったりしました(とはいえ、石田衣良さんの作品を全て読んでるわけではありませんが・・・)。

 

 

下北サンデーズ (幻冬舎文庫)

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ディストラクション・ベイビーズ

 

 

(ちょいネタバレあり(?)の感想です)

 

 

先日、映画「ディストラクション・ベイビーズ」を観ました。

 

ちゃんとオチがある終わり方って感じではありませんでしたが、暴力系で破滅型の、青春映画といった感じでしょうか・・・。

 

 

 

 

身の上話

 

 

(ちょいネタバレあり(?)の感想です)

 

 

先日、佐藤正午さんの「身の上話」を読みました。

 

最初は、主人公で書店員のミチルが、彼氏がいつつも、出版社の人と不倫をしていて、恋愛に関するトラブルの話なのかと思いきや、次から次へと、意外な展開が起こっていく、ジェットコースター・ミステリー小説で、おもしろかったです。

 

で、この小説は、ドラマ化されてるんですが、ドラマ化されるのも納得です(ちなみに、ドラマ版は、映画「落下する夕方」を監督した、会津直枝さんが、演出・脚本・プロデュースを、1人で手掛けてるみたいです)。

 

ただ、終わり方に関しては、もうちょっとスッキリした終わり方だったらよかったのになあと思ったりしました。

 

例えば、ミチルが、晴れて無罪放免になるとか、竹井輝夫の動機や人物像が、もっとハッキリするとか。

 

あと思ったのが、ミチルが東京に出てこなければ、もしくは、東京に出てきても、竹井輝夫に会わなければ、事件はなにも起きなかっただろうなあと(こんなことを言ってしまっては、物語が進んでいかないので、元も子もないんですが・・・)。

 

 

身の上話

身の上話