先日、樋口直哉さんの「大人ドロップ」を読みました。
映画「大人ドロップ」がよかったので、原作の小説も読んでみました。
読んだ感じ、原作のほうが小説らしいというか(当たり前なんだけど)、きれいな文章で、上品な印象を持ちました。
なので、映画版は、話の大筋は同じなんですけど、この小説の世界観を、今時の若者っぽい会話やノリに変えてる感じですかね(とはいえ、原作もそんなに古くはないんですが・・・)。
そのほか、映画版と比べると、ラストも違うし(原作にはプロローグとエピローグがあります。そして、映画版のラストは、高校時代に対して、大人の目線で、現実的にツッコミを入れてる感じですかね?)、出てくる台詞が、言う人が違ったり、言う場面や場所が違ったり、原作にはないエピソードが映画にはあったり、あと、映画は、伊豆で撮られてるんですが、原作だと、はっきりとどこの街かは書かれてませんでした(伊豆といった印象ではなかったです)。
あと、僕が映画版を観て、由が年上の女性と屋外で体の関係を持つシーンに違和感を感じたんですが、このエピソードは、原作にはありませんでした。
それと、映画版で、由が夏休みに、家で、食パンにマヨネーズで土手を作って、卵を乗っけて、それを焼いて食べるシーンがあるんですが、これは、映画だけのシーンかなあと思ったりしてたんですが、意外にも、原作にもこのシーンはありました。
と、原作と映画版の違いについて書いてみましたが、原作も映画も、淡いブルーな雰囲気は共通してますね。