タイタンの妖女

 

 

先日、カート・ヴォネガット・ジュニアの「タイタンの妖女」を読みました。

 

読むきかっけとしては、「村上春樹が影響を受けたアメリカ文学」みたいなタイトルのブログ記事を先日見かけて、そこに書かれてた作家さんは、名前は知ってる人たちばかりだったんですけど、でも、ちゃんと読んだことがなくて(読んだことがある作品もあります)、そんな中でも、カート・ヴォネガット・ジュニアは読んだことがなかったので、今回挑戦してみました。

 

読む前から、「どうせ難しい小説だろうから、読むのに難航するだろう」と思っていたので、気合入れて読んだら、意外と早く読み終わりました。

 

で、内容は、難しいっちゃあ難しいんですけど、でも、ストーリー自体はそんなに難しくはないですかねえ。

 

なんだろう、ストーリー自体よりも、説明文章とか、軍事的用語が出てきたりとか、時系列が行ったり来たりとか、そうのが難しかったですかねえ。

 

なので、今の作家さんが、現代風に簡単に書き換えたら、いろんな人が読みやすいのかなあと。

 

そして、作品に込められたメッセージとしては、自分の意志とは関係ないところで戦争が始まって、自分の意志とは関係なく徴兵されて戦争に行かなくちゃいけないとか、そういったことを、SF小説に置き換えて、描いてるのかなあと。

 

あと、村上春樹さんへの影響ですが、ストーリーの構成に影響受けてる感じなんですかね?

 

また、爆笑問題の太田さんがこの小説を好きらしく、巻末の解説を書いてます。

 

そして、爆笑問題が所属している芸能事務所「タイタン」の名前は、どうやらこの小説から来てるみたいですね。

 

 

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)