ニコニコ時給800円

 

 

先日、海猫沢めろんさんの「ニコニコ時給800円」を読みました。

 

「ご本、出しときますね?」で知った海猫沢めろんさんですが、小説を読むのは今回が初めてです(ちょっと前に、「頑張って生きるのが嫌な人のための本」は読みました)。

 

読む前は、短編集かと思いきや、各章で、いろんな職場(アルバイト先)が描かれるんですが、とある章の職場にいた人が、ほかの章の職場でも登場して、それぞれの章がどこかでつながってるといった作りの、連作短編集といった感じでした。

 

で、そういった作りの小説はよくありますが、今作は、小説家の人が書いた小説、といった印象ではなく、異業種の人が書いた小説、といった印象で、そういった雰囲気から、新しい感じがしました。

 

あと、最後の章に出てくる登場人物が、働くことを、「我慢大会」と表現していて、phaさんも働くことを、「我慢大会」と表現していたので、海猫沢めろんさんもphaさんも、働くことに対して、同じような感覚を持ってるんだなあと、偶然の一致に驚いたりしました。

 

 

ニコニコ時給800円

ニコニコ時給800円