身の上話

 

 

(ちょいネタバレあり(?)の感想です)

 

 

先日、佐藤正午さんの「身の上話」を読みました。

 

最初は、主人公で書店員のミチルが、彼氏がいつつも、出版社の人と不倫をしていて、恋愛に関するトラブルの話なのかと思いきや、次から次へと、意外な展開が起こっていく、ジェットコースター・ミステリー小説で、おもしろかったです。

 

で、この小説は、ドラマ化されてるんですが、ドラマ化されるのも納得です(ちなみに、ドラマ版は、映画「落下する夕方」を監督した、会津直枝さんが、演出・脚本・プロデュースを、1人で手掛けてるみたいです)。

 

ただ、終わり方に関しては、もうちょっとスッキリした終わり方だったらよかったのになあと思ったりしました。

 

例えば、ミチルが、晴れて無罪放免になるとか、竹井輝夫の動機や人物像が、もっとハッキリするとか。

 

あと思ったのが、ミチルが東京に出てこなければ、もしくは、東京に出てきても、竹井輝夫に会わなければ、事件はなにも起きなかっただろうなあと(こんなことを言ってしまっては、物語が進んでいかないので、元も子もないんですが・・・)。

 

 

身の上話

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