幻の光(2)

 

 

 

サニーデイ・サービス/「DOKI DOKI」

 

 

サニーデイ・サービス/「幻の光

 

 

幻の光」といえば、アルバム「DOKI DOKI」を聴いたとき、「幻の光」が2曲目なのを、当時、不思議に思いました。

 

アルバムの前半なので、ノリの良いアップ・テンポな曲を並べて、前半部分を盛り上げていく、といった展開にもできたと思うんですけど(たとえば、1曲目「風船讃歌」→2曲目「ノー・ペンギン」という流れだったら、そういう展開になってたと思います。そして、「幻の光」は、中盤か、後半に配置するといった感じで)、そういう展開ではなく、1曲目の「風船讃歌」のあとに、あえて、「幻の光」というスローな曲を2曲目に持ってくるという展開。

 

もしかしたら、「風船讃歌」というサニーデイらしい曲のあとに、あらためて、仕切り直しで、「今までのサニーデイ・サービスの世界ではなく、ここから、今のサニーデイ・サービス、「DOKI DOKI」の世界に入っていきますよ」といった、場面転換的な感じで、「幻の光」を配置したのかもしれないですね。

 

なので、「風船讃歌」は最初の挨拶的な曲で(いわゆる、名刺というか、シングル的な曲というか)、「幻の光」が、「DOKI DOKI 」のほんとのオープニング曲なのかもしれないなあと、勝手に思ったりしました。

 

なにはともあれ、MVが作られるくらいですから、重要な位置づけの曲なのかもしれないですね。

 

(そういえば、アルバム「24時」の1曲目が、マイナー調のアップ・テンポな曲の「さよなら!街の恋人たち」で、2曲目が、「果実」というスローな曲、という展開だったのを、この記事を書いてて思いだしたりしました)