コンビニ人間

 

 

(ちょいネタバレあり(?)の感想です)

 

 

先日、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読みました。

 

村田沙耶香さんの小説を読むのは、今作が初めてですけど、読みやすかったです。

 

で、「アメトーーク」の「読書芸人」でも、「コンビニ人間」が紹介されていて、番組の中で、「読む人によって、捉え方が違う終わり方だ」みたいな話が出てましたけど、そんな謎めいた終わり方って感じではなかったですね。

 

と、思ったりしたんですが、素直に読むと、一度はコンビニを辞めてしまった古倉さんが、コンビニで働くことが体に染みついているため、再びコンビニで働くことを選択する、とか、縄文時代から変わらない世界のシステムに迎合したくない白羽自身が、そのシステムに一番とらわれてる、とか、そういった終わり方に感じるけど、深読みしてみると、コンビニを辞めたあとに現れた白羽は、現実の存在ではなく、古倉さんが頭の中で作り上げた存在なのではないかと思ったり、いろいろ深読みできるっちゃあできる終わり方ですかね。

 

あと、ひとつ思ったのが、今の時代、ある程度大人な年齢の人が、結婚してなくて独身だったり、就職してなくて、非正規雇用で働いてたりしても、そんな奇異な目で見られないんじゃないかなあと思ったりしました。

 

 

コンビニ人間

コンビニ人間