キャプテンサンダーボルト

先日、阿部和重さんと伊坂幸太郎さんとの合作「キャプテンサンダーボルト」を読みました。 ちょっと前にエッセイと小説を読んだ、川上未映子さんの旦那さんが阿部和重さんだったことを思いだし、その流れで、阿部和重さんと伊坂幸太郎さんが合作した小説を思…

武道館

先日、朝井リョウさんの「武道館」を読みました(ちょっと前にドラマ化されてたみたいですね)。 いわゆる、芸能界小説というか、アイドル小説なんですが、アイドルの裏側を描いたショッキングな内容といった感じではなく、アイドルの娘たちを描いた、青春小…

わたくし率 イン 歯ー、または世界

先日、川上未映子さんの「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を読みました。 「りぼんにお願い」を読んだ流れで、読んでみました。 川上未映子さんの小説としては、デビュー作に当たるんですかね(2作話が収録されているんですが、タイトル作は、芥川賞候…

りぼんにお願い

先日、川上未映子さんの「りぼんにお願い」を読みました。 この本は、雑誌、「Hanako WEST」や「Hanako」で連載されていた、川上未映子さんのエッセイをまとめたもので、「同世代や、ちょっと年下の女の子たちと、おしゃべりするような気持ちで書いた」と、…

しないことリスト

先日、phaさんの「しないことリスト」を読みました。 「ニートの歩き方」「持たない幸福論」に続いて、phaさんの本を読むのは3冊目ですが、「しないことリスト」が、一番シンプルで読みやすいですかねえ。 しないことリスト 作者: pha 出版社/メーカー: 大…

持たない幸福論

先日、phaさんの「持たない幸福論」を読みました。 phaさんの価値観がゆる~く書かれてる本かと思いきや(そういった面もあるけど)、意外とカッチリしてて、社会学の本みたいでした。 持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない 作者:…

社会人大学 人見知り学部 卒業見込(完全版)

先日、オードリーの若林正恭さんの「社会人大学 人見知り学部 卒業見込(完全版)」を読みました。 この本は、雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載されていたエッセイをまとめたもので、僕は、ハードカバーで発売されたときも読んだんですが、文庫版には、ハードカバ…

赤頭巾ちゃん気をつけて

先日、庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」を読みました。 読むきっかけとしては、村上春樹さんが庄司薫さんに影響を受けてるらしいので(「風の歌を聴け」に出てくる架空の作家、デレク・ハートフィールドは、庄司薫さんがモデルなんじゃないか、という…

20代で隠居 週休5日の快適生活

先日、大原扁理さんの「20代で隠居 週休5日の快適生活」を読みました。 読むきっかけとしては、もともと、日本一有名なニート(今現在は、ニートというより、文筆業といった感じ)のphaさんに興味があって(「ニートの歩き方」は以前に読みました)、そのph…

タイタンの妖女

先日、カート・ヴォネガット・ジュニアの「タイタンの妖女」を読みました。 読むきかっけとしては、「村上春樹が影響を受けたアメリカ文学」みたいなタイトルのブログ記事を先日見かけて、そこに書かれてた作家さんは、名前は知ってる人たちばかりだったんで…

笑うハーレキン

先日、道尾秀介さんの「笑うハーレキン」を読みました。 ちょうど最近文庫化されて(解説は小泉今日子さんです)、そのタイミングで読んでみました。 読んでみた感じ、いわゆるどんでん返し的なものというか、ミステリーのからくり的なものというか、そうい…

猫と五つ目の季節

先日、山田稔明さん(GOMES THE HITMAN)の「猫と五つ目の季節」を読みました。 読む前は、音楽の話と、猫の話と、半々くらいなのかなあと思っていたんですが、実際は、猫の話がほとんどでした。 猫の話が「9」に対して、音楽の話は「1」、くらいの割合で…

女のいない男たち

先日、村上春樹さんの「女のいない男たち」を読みました。 ちょっと不思議というか、ちょっと奇妙というか、そんな男女関係を描いた短編集といった感じでした(とはいえ、恋愛小説といった感じではないです)。 そして、村上春樹さんの小説を読むのは久しぶ…

もういちど生まれる

先日、朝井リョウさんの「もういちど生まれる」を読みました。 青春小説を読みたい気分だったのと、某インターネット・ショッピング・サイトのレビューで、「「桐島、部活やめるってよ」のような作りの小説で、原点回帰作」といった意見があったので、読んで…

透明カメレオン

先日、道尾秀介さんの「透明カメレオン」を読みました。 道尾秀介さんは、いわゆる、伏線が張ってあって、最終的にどんでん返しがあるような、ミステリー小説を書く作家さんなんですが、でも、暗かったり、子供が悲惨な目にあうような小説が多くて、そんな中…

ドルフィン・ソングを救え!

先日、樋口毅宏さんの「ドルフィン・ソングを救え!」を読みました。 タイム・スリップもので、フリッパーズ・ギターや小沢健二さんやコーネリアスの曲名や歌詞を、いたるところに引用(サンプリング)した作りの小説でした。 読みつつ、この登場人物はあの…

ピンクとグレー

(ちょいネタバレありの感想です) 先日、加藤シゲアキさんの「ピンクとグレー」を読みました。 加藤シゲアキさんは、ジャニーズのNEWSというグループのメンバーで、僕が、このグループや加藤シゲアキさんのファンというわけではないんですが、ちょっと前に…

ドルフィン・ソングを救え!

先日発売された、樋口毅宏さんの最新作「ドルフィン・ソングを救え!」が、渋谷系の時代の東京が舞台で、フリッパーズギターをモデルにした、ドルフィン・ソングという2人組のバンドのお話らしく、これは読みたいですね。 ドルフィン・ソングを救え! 作者: …

昨夜のカレー、明日のパン

先日、木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」を読みました。 僕は、ドラマ版のほうを先に見たんですが、ドラマ版と変わらない世界観でした(そりゃそうですよね。ドラマ版の脚本も木皿泉さんですから)。 でも、「夕子」「一樹」など、ドラマ版にはない…

光媒の花

先日、道尾秀介さんの「光媒の光」を読みました。 この小説は、連作短編集なんですが、あんまり、道尾秀介さんぽくなかったですかねえ。 それでも、「隠れ鬼」と「虫送り」は、道尾秀介さんぽかった気がします。 で、この小説は、それぞれの話がつながってい…

空白を満たしなさい

先日、平野啓一郎さんの「空白を満たしなさい」を読みました。 平野啓一郎さんの小説は、実は以前に、「ドーン」に挑戦したことがあるんですが、こちらは内容が難しくて、途中で挫折したんですけど、それに比べると、「空白を満たしなさい」は読みやすくて、…

夢を与える

先日、綿矢りささんの「夢を与える」を読みました。 ちょっと前に放送された、「アメトーーク」の「読書芸人 オールロケ」の中で、オードリーの若林さんが、この本を推薦していたので、興味があって読んでみました(ちなみに、綿矢りささんの小説は、「イン…

想像ラジオ

先日、いとうせいこうさんの「想像ラジオ」を読みました。 読む前は、頭の中でチューニングが合って、聞こえる人には聞こえるラジオ番組の中で、リスナーとのやりとりがあったりするような、不思議でほんわかした世界観のお話かと思いきや(そういった雰囲気…

死神の浮力

先日、伊坂幸太郎さんの「死神の浮力」を読みました。 「死神シリーズ」の新作なんですが、う~ん、個人的にはいまいちでしたかねえ。 簡単にストーリーを説明すると、娘を殺された夫婦の復讐劇なんですが、まず単純に、話が長過ぎる気がしました。 長いわり…

すべて真夜中の恋人たち

先日、川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」を読みました。 先日放送された、「アメトーーク」の「読書芸人 オールロケ」の中で、オードリーの若林さんが推薦していたので、興味があって読んでみました。 なんだろう、学校や会社であまり目立たないタ…

何者

(ちょいネタバレありの感想です) 先日、朝井リョウさんの「何者」を読みました。 もともとこの小説が気になっていたことと、先日放送された「アメトーーク」の「読書芸人・オールロケ」の中で、オードリーの若林さんがこの小説を紹介していたので、読んで…

ニートの歩き方

先日、phaさんの「ニートの歩き方」を読みました。 phaさんの存在が気になっていたことと、phaさんの価値観に共感できそうだったので、読んでみました。 この本を読むことによって、実際に仕事を辞めて、シェアハウスでニート生活を始める人は少ないかもし…

ジ、エクストリーム、スキヤキ

先日、前田司郎さんの「ジ、エクストリーム、スキヤキ」を読みました。 映画「ジ、エクストリーム、スキヤキ」の原作小説ですね(映画版は未見です)。 前田司郎さん流の青春ロードノベルといった感じで、これは、前田司郎さんによる、青春小説の集大成(ま…

掏摸(スリ)

先日、中村文則さんの「掏摸(スリ)」を読みました。 お笑い芸人のピース・又吉さんや、俳優の綾野剛さんが推薦してるということもあり、読んでみました。 読んでて、最終的には良い方向に話が行くのかなあと思いきや、そういう感じでもなく、なんだろう、…

ガソリン生活

先日、伊坂幸太郎さんの小説「ガソリン生活」を読みました。 う~ん、個人的にはいまいちでしたかねえ。 なんか、少年向けの小説っぽい印象を受けました。 あと、もうちょっと短くてもいい気がしました。 それと、伊坂幸太郎さんが第2期に入って、今までと…