Short Story
サニーデイ・サービス/「サニービート」 サニービートでサマービート。 サニーブルーなベストスカイ。 この間、悲しいことがあった日の夜、お酒付き合ってくれてありがとね。 君に関係ない恋の話をしたけど、ふつりあいな話を聞いてもらって、少し心が晴れ…
サニーデイ・サービス/「幻の光」 幻の光とは、夜の道路を走る車のライトであったり、夜の通りを照らす街灯であったり、夜に持ち主の顔を照らすスマートフォンの明かりであったり、夜が明けるときの太陽の光であったり、日常のあらゆるところにある光なのか…
12月24日の朝、仕事が休みのため、朝間さんは家で寝ていた。 すると、スマートフォンが鳴り、驚いて目覚めた朝間さんは、誰かからの電話かと思い、慌ててスマートフォンを手にとった。 それは電話ではなく、スマートフォンで設定した目覚ましのアラームだっ…
僕は東京で会社員をしながら、一人暮らしをしている。 とはいえ、地方出身者ではなく、実家も東京にある。 なので、仕事が休みの日に、月に一度は実家に帰り、そのついでに、実家近くの一軒家に住んでいるばあちゃんのところに寄ったりもする。 実家に帰った…
とある週末、僕と彼女は、居酒屋に夜ご飯を食べに行った。 案内された席に着き、ビールと料理を注文した。 ビールが運ばれてくるまでの少しの間、僕はスマートフォンを見た。 ビールが運ばれてきて、僕はスマートフォンをテーブルに置き、僕と彼女は形だけの…
同棲していた彼女が部屋を出て行った。 長く付き合っていた僕らが別れた原因は、どちらかが浮気したとか、ほかに好きな人ができた、とかではなく、結局のところ、人生を共に過ごすパートナーではないことにお互い気づきたからだ。 二人で話して出した結論だ…
とある飲み会に参加した。 一件目はよくあるチェーン店の居酒屋。 二時間ほど飲んだあと、このままお開きになるのもなんなのんで、誰が言い出したのかは覚えてないけど、その場のノリで、カラオケに行く案が出た。 僕は自分から積極的にカラオケに行くタイプ…
浮かれた気分で歩いていた。 仕事が終わって、気持ちが軽くなっていたからだ。 今はそんな気分だけど、明日にはまた、トラブルがあって、嫌な気分になるだろう。 仕事だけじゃなくて、日常生活でも。 一瞬の休息だ。 夜空を見上げると、月が浮かんでいた。 …
4月のとある日。 その日は遅いシフトのため、僕はお昼過ぎに家を出て、職場に向かった。 まだ桜が咲いてる時期で、その日は風が強く、職場への道を歩いていると、沢山の桜の花びらが宙を舞い、まるで春の嵐のようだった。 そして職場に着き、ロッカー・ルー…