その青の、その先の、

 

 

先日、椰月美智子さんの「その青の、その先の、」を読みました。

 

樋口毅宏さんが推薦していたので、読んでみました。

 

なんだろう、今時の子たちの、今時の青春ものなんですけど、なんか爽やかなんですよねえ。

 

で、物語の後半で、とある人物が事故に遭ってしまい、とてもショッキングな展開になるんですが、でも、最終的には、物語は爽やかに終わるといった感じで、この小説の爽やかさは一体なんだろう?と考えてみたんですけど、登場人物たちがみんな、捻くれてなくて、そこから爽やかさが出てるんじゃないかと、そんなことを思ったりしました。

 

 

その青の、その先の、

その青の、その先の、

 

 

 

きのうの神さま

 

 

先日、西川美和さんの「きのうの神さま」を読みました。

 

映画監督の西川美和さんが書いた、自身の監督作「ディア・ドクター」関連の小説で、直木賞候補作でもあります。

 

で、西川美和さんが「ゴロウデラックス」に出たときに、今作を、「「ディア・ドクター」を撮るときに、取材して得たネタがいろいろ残っていて、それを小説化した」みたいなことを言っていて、たしかにその言葉の通りの作品で、「ディア・ドクター」っていうタイトルの話もあるんですけど、「ディア・ドクター」とは、直接関係ない作品でした(テーマが、医療関係だっていうところは、共通してますが・・・)。

 

あと、一見連作短編集っぽいんだけど、それぞれの話につながりがあるような、ないような、といった感じで、連作短編集ではなく、短編集といった感じでした(それぞれの話につながりがあるのかもしれないけど、僕はいまいちつながりがはっきりわかりませんでした・・・)。

 

 

きのうの神さま

きのうの神さま

 

 

 

ジャイロスコープ

 

 

先日、伊坂幸太郎さんの「ジャイロスコープ」を読みました。

 

今作は、文庫だけで発売された短編集で、伊坂幸太郎さんらしい作風の話もあるし、伊坂幸太郎さんらしくない作風の話もあるし、で、最後に、それぞれの短編がつながってくるような話が収録されているといった、そんな短編集でした。 

 

個人的には、1番最初の話、「浜田青年ホントスカ」が、伊坂幸太郎さんらしい作風の話で、おもしろかったですかねえ。

 

  

ジャイロスコープ (新潮文庫)

ジャイロスコープ (新潮文庫)

 

 

 

TOWN WORKERS

 

 

先日、アニメ「TOWN WORKERS」を見ました。

 

岩井俊二監督によるアニメ作品で、求人情報誌「タウンワーク」による企画で作られた作品だと思われます。

 

そして、初のアニメ作品ということで、映画「花とアリス殺人事件」の前身となる作品でもあるかもしれません(ストーリーは全然関係ありませんが)。

 

で、全部で3話あって、3話とも、5分程度の作品なんですが、ちゃんと、岩井俊二監督作品でした。

 

 

http://cm.townwork.net/twks/

「TOWN WORKERS」

 

 

 

Nのために

 

 

先日、湊かなえさんの「Nのために」を読みました。

 

ちょっと前に、ドラマ化された原作ですね(ドラマは見てません)。

 

ちょっと前に読んだ、「少女」」よりも、「Nのために」のほうが、ミステリーらしい作品でした。

 

で、普通のミステリー小説って、前半の8割りくらいが、事件が起きて、その謎を追っていく展開で、最後の2割りが解決編で、伏線が回収されたり、どんでん返しがあったり、謎が解明されたりと、そういった構成になってることが多いと思うんですけど、「Nのために」はその逆で、前半の2割りで事件が起きて、そのあとの8割りがずーっと解決編、といった感じの構成なので、解決編が長くて、その辺は、読んでて、少しだれるかなあと思ったりしました(解決編は、事件に関わった人たちの、それぞれの視点で描かれて、同じシーンを繰り返したりするので・・・)。

 

 

Nのために (双葉文庫)

Nのために (双葉文庫)

 

 

 

闇金ウシジマくん

 

 

先日、映画「闇金ウシジマくん」を観ました。

 

で、「闇金ウシジマくん」て、ドラマ・シリーズもちゃんと見てないですし、原作マンガも読んだことないですけど、不良っぽい、危険な世界を描きたい作品なのか、それとも、借金をすることによって、痛い目に合うから、借金はしないようにしましょう、というメッセージが込められてる作品なのか、いまいち狙いどころがわからないんですけど、要は、借金から生じた、人間ドラマを描いた作品、てことなんですかね?

 

 

映画 闇金ウシジマくん [DVD]

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カササギたちの四季

 

 

先日、道尾秀介さんの「カササギたちの四季」を読みました。

 

ほかの道尾秀介作品に比べて、暗くないし、残忍じゃないし、子供が痛い目にあったりしないし、わりと軽い感じでした。

 

そして、推理的な要素もあるんですけど、アッと驚くようなどんでん返し、といった感じでもありません。

 

なので、ほかの道尾秀介作品に比べると、読みやすいですけど、物足りなさを感じるかもしれません。

 

でも、テレビ・ドラマにしやすそうだなあと思ったりしました。

 

 

カササギたちの四季

カササギたちの四季