Awesome City Tracks

 

 


Awesome City Club - 1st Album "Awesome City Tracks" Trailer

 

 

先日、Awesome City Clubの「Awesome City Tracks」を聴きました。

 

よかったです。

 

特に、「It's So Fine」がよかったですねえ。

 

ソウル・クラシックというか、ディスコ・クラシックというか、ダンス・クラシックというか(ジャンルの言い方はいろいろあるんでしょうけど)、そういったタイプの王道をやってる感じで。

 

それで、「It's So Fine」の作詞・作曲はatagiさんなんですが、歌詞を読むと、古くさいわけではないけれど、今っぽくないというか、トレンディー・ドラマのころの週末感というか、恋愛観というか、そういったものを彷彿させる世界観で、また、言葉づかいも、「ステップ」とか「ダンスホール」とか「ハートビート」とか、ソウルとかディスコっぽい言葉を使っていて、これは、ソウル・クラシックというか、ディスコ・クラシックというか、ダンス・クラシックというか(ジャンルの言い方はいろいろあるんでしょうけど)、そういったタイプの王道の曲をやるにあたって、あえてそういう世界観の歌詞にしたのかなあと。

 

あと、このアルバムからのリード曲は、「4月のマーチ」と「涙の上海ナイト」なんですが、「It's So Fine」がリード曲でもよかったんじゃないかなあと思ったりもしました。

 

 

しかし、なんで今までAwesome City Club知らなかったんだろう?

 

ここ数年、音楽に対してアンテナを張ってなかったというのもあるし、音楽を掘り下げて聴いていなかったというのもあるんですけど、それでも、ceroとかSuchmosとかYogee New Wavesとかの存在は、情報として入ってきてたんですけどねえ。

 

 

 

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おばあちゃん

 

 

僕は東京で会社員をしながら、一人暮らしをしている。

 

とはいえ、地方出身者ではなく、実家も東京にある。

 

なので、仕事が休みの日に、月に一度は実家に帰り、そのついでに、実家近くの一軒家に住んでいるばあちゃんのところに寄ったりもする。

 

実家に帰ったついでとは言っても、実家に帰るよりも、ばあちゃん家に寄ることのほうが主な目的だったりする。

 

歳の差はあるけれど、ばあちゃんとは気が合うような気がするからだ。

 

じいちゃんは数年前に死んで、ばあちゃんは一人暮らし。

 

ということで、今日も実家に帰ったついでに、ばあちゃん家に遊びに来た。

 

お互い会話を交わすこともなく、ばあちゃんは部屋でテレビをぼんやり眺め、僕は縁側に座り、日向ぼっこをしている。

 

すると、「プ~」と音がした。

 

どうやら、ばあちゃんがおならをしたみたいだ。

 

僕はばあちゃんのほうに振り返り、言った。

 

僕「ばあちゃん、また屁してるよ」

ばあちゃん「へ?そうかい?今日はまだ芋食ってないんだけどねえ・・・」

 

しばしの沈黙。

 

僕は続けた。

 

僕「芋といえば、近所のスーパーで焼き芋売ってたから、今度買ってこようか?」

ばあちゃん「芋は芋でも、あたしゃ、じゃがいものほうが好きなんだけどねえ・・・」

 

と、こんなふうに、ばあちゃん家に来ても、特別なにかがあるわけでもなく、こういうどうでもいい会話をして、時間が過ぎていったりする。

 

でも、こんな時間が好きだったりする。

 

僕は、視線を再び庭に戻し、ふと思う。

 

普段は、ばあちゃんとは気が合う気がするから、遊びに来てると思っているけど、実際は、スピーディーな現代社会にはない、ゆったりした時間を過ごし、癒されにきてるのかもしれないと。

 

 

 

 

 

 

ネットじゃなくて

 

 

とある週末、僕と彼女は、居酒屋に夜ご飯を食べに行った。

 

案内された席に着き、ビールと料理を注文した。

 

ビールが運ばれてくるまでの少しの間、僕はスマートフォンを見た。

 

ビールが運ばれてきて、僕はスマートフォンをテーブルに置き、僕と彼女は形だけの乾杯をした。

 

少しすると、料理も運ばれてきた。

 

スマートフォン片手に、ビールを飲みながら、料理を食べながら、会話をする。

 

付き合いも長くなると、これといって特別話すこともなく、話す話題といえば、ネットで仕入れた、芸能ニュースや噂話だったりする。

 

そんな感じで時間は過ぎ、お互いほろ酔いになったころ、彼女は、両手の手の平で、「トン」と軽くテーブルを叩いた。

 

「あれ?俺、なんか怒らせるようなこと言ったかなあ?」と僕は心の中で思った。

 

すると彼女が言った。

 

彼女「あのさあ」

僕「はい」

彼女「ネットじゃなくてさあ」

僕「はい」

彼女「目の前のことを信じよう?」

僕「え?」

彼女「現実を信じよう?」

僕「はあ・・・」

 

あまりにも真っ当なことを言う彼女に、僕は黙り込んでしまった・・・。

 

 

 

 

 

 

ハッピーターン

 

 

同棲していた彼女が部屋を出て行った。

 

長く付き合っていた僕らが別れた原因は、どちらかが浮気したとか、ほかに好きな人ができた、とかではなく、結局のところ、人生を共に過ごすパートナーではないことにお互い気づきたからだ。

 

二人で話して出した結論だ。

 

もちろん、寂しさはあるけれど、彼女が部屋を出て行っても、日常は続いていく。

 

仕事が終わり、部屋に帰り、シャワーを浴び、夜、彼女が出て行った部屋で一人、僕はビールを飲む。

 

食欲がなかったので、自分で買ったわけではないけれど、部屋にあったハッピーターンをおつまみに。

 

ハッピーターンを食べ、ビールを飲み、ハッピーターンの袋をぼんやり眺めながら、僕は部屋で一人思う。

 

僕と彼女に幸せが戻ってきますように、と。

 

 

 

 

 

 

第2の渋谷系

 

 

最近、Awesome City Clubを知って、良いなあと思って、それで、今の音楽シーンを見渡してみると、若い世代のバンドで、シティポップよりのオシャレな曲をやっているバンドがいくつか出てきてて(代表的なところを挙げると、SuchmosCEROとか?)これは、時代が回ってきたというか、第2の渋谷系の波が、今来てるんじゃないかと、そんなことをふと思ったりしました(気づくの遅いか・・・)。

 

渋谷系」って言葉は、今の言葉ではないと思うので、適切ではないかもしれないけれど・・・。

 

 

  

 

 

 

ブラック・ミュージック

 

 

先日、数年前のとある音楽雑誌を読んでいたら、初期のころのAwesome City Clubのインタビューが載っていて、そのインタビューの中で、主宰のマツザカタクミさんが、こんなことを言っていました。

 

「atagiさんが聴いている、ソウルとか、ルーツ寄りのブラック・ミュージックと、マツザカタクミさんが、USインディーの流れで聴くようになったブラック・ミュージックとが混ざり合って、Awesome City Clubの音楽の土台なっていて、それが、90年代のJ-POP、例えば、小沢健二さんに近い気がする」(要約してます)

 

メンバー自身がこういうことを言っているんだから、そりゃ、Awesome City Clubの音楽が僕の耳に引っかかるわけだ。

 

それで、小沢健二さんは、ブラック・ミュージックの要素を取り入れたアルバム「LIFE」で世間的にブレイクしたと思うんですけど(アルバム「dogs(犬は吠えるがキャラバンは進む)」でもブラック・ミュージックの要素は入っていたので、それだけがブレイクの要因ではないかもしれませんが・・・)、星野源さんも、シングル「SUN」辺りからブラック・ミュージックの要素を取り入れて、それで開かれたというか、世間的にブレイクした感じがあると思うので(こちらも、ブラック・ミュージックの要素を取り入れたことだけが、ブレイクの要因ではないかもしれませんが・・・)、ブラック・ミュージックには、なにかを開放する、そういった要素があるのかもしれないなあと、そんなことをふと思ったりしました。

 

 

 

 

 

 

火花

 

 

先日、又吉直樹さんの「火花」を読みました。

 

この小説が出来が悪いとかではないんですが、やっぱり、読書家の又吉さんが書いた小説だということと、芥川賞を受賞した作品なので、読む前に期待し過ぎちゃったかなあといった感じです。

 

  

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