水曜日の情事

 

 

(ちょいネタバレありの感想です)

 

  

先日、お昼過ぎに再放送してたドラマ「水曜日の情事」をたまたま見たら、つい見入っちゃって、不倫を描いてるんだけど、エロス全開の下品な感じではなくて、それでいて、人の細やかな感情を汲み取るようなミステリーっぽい雰囲気もあって(脚本が野沢尚さんなので)、こういう都会的で大人っぽいドラマって、今ないよなあとふと思ったりして、そんなこんなで、最後まで見てしまいました。 

 

普段、不倫がテーマのドラマなんて見ないんですが、「水曜日の情事」はおもしろかったです。

 

 脚本がよかったんだと思います(たしか、野沢尚さんは、ミステリーのドラマを書く脚本家さんなので、ほかの不倫ドラマとは、一味違ったんだと思います)。 

 

終わり方としては、道徳的な価値観に沿った終わり方だなあと思いきや、最後の電話で、「またこの不倫続くんかい!」とつっこみを入れたくなるような終わり方で、よかったと思います。

 

しかし、佐倉詠一郎は、2人の女性の戦いに巻き込まれてしまったということなんですかね?

 

 

あと、 本木雅弘さんの役の設定もよかったと思います。

 

出版社に勤めてて、文学に詳しくて、知的で、そして、都会的な生活を送ってるっていうのが、本木雅弘さんに似合ってるなあと。

 

そして、そんな設定なので、文学(小説)というフィルターを通して不倫を描いていて(佐倉詠一郎の心理描写など)、知的で下品にならないというか。

 

あと、原田泰造さんの役もよかったと思います。

 

文章を書く才能はあるんだけど、恋愛に対して純朴で。

 

そういった部分を含めた、佐倉詠一郎と前園耕作との関係性や、対比で見せてく感じとか。

 

あと、不倫うんぬんじゃなくて、銀座付近(?)に住んでて、昼間は会社で働いて、夜はクラブ(DJがいるクラブじゃなくて、ママがいるようなクラブ)やバーに飲みに行ってとか、そういった都会的な生活を描いてるのもよかったと思います(今は、こういう生活を送ってる人って、あまりいなそうだけど・・・)。

 

 

それと最後に、久保田利伸さんによる主題歌、「Candy Rain」も、ドラマの雰囲気に合っててよかったです。