(「ネタバレ」というほどではありませんが、多少ストーリーの展開に触れた感想です)
先日(というか、去年)、柴崎友香さんの「春の庭」を読みました。
芥川賞受賞作品ですね。
まず読んで思ったのが、作風が少し変わったなあ、と。
柴崎友香さんの小説って、オフビートなミニシアター系の青春映画(よくジム・ジャームッシュ監督作品とか引き合いに出されますけど)、みたいな小説を書くイメージだったんですけど、今作はちょっと違いますね。
ラストも、柴崎友香作品ぽくなくて、意外な感じでした。
あと、主人公が、取り壊されるアパートに住んでるんですが、徐々に住人たちがアパートを出ていくのが、読んでて、少し寂しく感じたりしました。