とある工場のお昼休みにて。
どこか浮かない顔をしている多田ちゃん。
そんな多田ちゃんに朝間さんが声をかけた。
朝間さん「どうした、多田ちゃん。浮かない顔してるけど」
多田ちゃん「実は最近、あんま彼女と会えてなくて・・・」
朝間さん「なんで?ケンカでもしてるの?」
多田ちゃん「いや、そういうわけじゃないんですけど、いろいろと忙しくて、なかなか時間作れなくて・・・」
朝間さん「ふ~ん、それで彼女が怒ってるとか?」
多田ちゃん「いや、怒ってはいないんですけどねえ。向こうも「気にしないで」って言ってるし」
朝間さん「じゃあ、いいじゃん」
多田ちゃん「でも、なんか、気になるじゃないっすか。なかなか時間作れなくて悪いなあって」
朝間さん「なにグチグチ悩んでるんだよ~」
多田ちゃん「まあ、そうなんすけどねえ・・・」
一瞬の沈黙。
すると、朝間さんが言った。
朝間さん「多田ちゃん」
多田ちゃん「はい?」
朝間さん「恋はDon't Think,Feelだよ」
多田ちゃん「え?なんすか、それ?ブルース・リーっすか?」
朝間さん「いや、ブルース・リーってわけじゃないけどさあ、あんま深く考えないでさあ、会いたいときに会ってさあ、感じるままに行けばいいんだよ」
多田ちゃん「そうっすかねえ・・・」
一瞬の沈黙。
すると、多田ちゃんが言った。
多田ちゃん「じゃあ、朝間さんは、恋愛で悩んだり考えたりしないんですか?」
朝間さん「え?例えば、どんなときに?」
多田ちゃん「例えば・・・、好きな女の人がいて、どういうふうにアプローチするかとか、初めてのデートとか」
朝間さん「そうだなあ・・・」
多田ちゃん「・・・・・・」
朝間さん「好きな女の人がいてかあ・・・」
多田ちゃん「・・・・・・」
朝間さん「アプローチねえ・・・」
多田ちゃん「・・・・・・」
朝間さん「初めてのデートかあ・・・」
多田ちゃん「・・・・・・」
朝間さん「・・・・・・」
朝間さんは、真剣な表情になり、黙り込んでしまった。
しばらく、沈黙が続く。
そんな朝間さんに多田ちゃんが言った。
多田ちゃん「え?朝間さん、めっちゃ考えてるじゃないっすか!」
多田ちゃんには「恋はDon't Think,Feelだよ」と言いつつも、自分のこととなると、深く考え込んでしまった朝間さん。
それを多田ちゃんに指摘され、朝間さんはこんな表情になってしまったのでした。
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Awesome City Club /「Don’t Think, Feel」
(つづく!)